老後に2,000万円必要って本当?~銀行員視点で解説

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わたくしごとですが、コロナウイルスの感染拡大で、子供が通う学校で授業再開が不透明となり、自宅に戻ってきました。引っ越し代など結構出費がかさみ、今後のことを考えると不安になりました。

夫婦でお金のことを話し合い、子供が自立したあとについて話しが及んだとき、「老後2,000万円問題」をふと思い出しました。

そこで今回は

「老後に2,000万円必要って本当?」と題して、銀行員としての考えを添え解説していくことにします。

コロナ渦で誰もが死を意識するようになり、自分の老後についても考える人は多いと思います。

今回は老後やお金のことをまだ考えていない人と、一緒に考えて見たいと思いますので、ぜひ参考にしてください。

老後に2,000万円は、本当に必要か?

皆さんは「老後2,000万円問題」を覚えていますか?

昔の話しだと思っていましたが、実は2019年とごく最近のことでした。

「老後2,000万円問題」とは?

「老後2,000万円問題」とは、夫婦が年金だけで暮らしていくには2,000万円必要という話題で、国会でも取上げられるなど、当時は物議を醸しました。

発端になったのは金融庁の金融審議会というところが作成したレポートです。

*ここにレポートを添付します。大作ですが、興味のある人は是非読んでみてください。また流し読みでもご覧頂けると、あとの解説が分かりやすくなると思います。

<参考引用金融庁ホームページより

金融審議会市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」

https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603/01.pdf     >

レポートの内容をカンタンに

レポートの内容を箇条書きでカンタンに説明します。

なおここから銀行員としての私見も含みます。その点も踏まえ読み進めてください。

  <金融庁レポートの内容をカンタンに>

  • 夫婦(男性65歳、女性60歳をモデル)が年金暮らしになると、年金だけでは毎月5.5万円足りなくなる
  • 人生100年時代で、2人が30年生きると仮定した場合、不足は30年間で2,000万円になる(計算式は下記)
  • だから、今から2,000万円貯めなくてはいけない
  • そのためにオススメの方法がある

<2,000万円足りなくなるという計算式>

毎月の赤字5.5万円×12ヶ月×30年=1,980万円⇒【結論】2,000万円足りない!

2,000万円貯めるオススメの方法とは?

レポートでは2,000万円を貯めるためのオススメ方法まで紹介されています。

 <レポートがオススメする2,000万円貯める方法>

  • 長期分散投資
  •  iDeCo
  • 積立NISA

レポートを読み終えて、

「このレポートは、私がお客様に積立投信などの運用提案するときの話法と一緒だ」

と私は思いました。

私も銀行で投資信託や個人年金などいわゆる預かり資産を販売してきました。社内研修でセールストークを学んだのですが、そこで

「儲かります!では売れない。まず問題提起をして顧客に自問自答するように促し、その解決策として運用を提案すべし」というものがありました。

まず、今の低金利では預貯金で置いても増えることは見込めない、と問題提起(要は不安にするということ)をします。

そして、ではこんな商品はいかがでしょう?と投資信託などをすすめるのです。

レポートは銀行員のセールストークに似ている?

レポートは

  • 「2,000万円貯めておかないと、老後にお金が足りなくなる」と問題提起
  • 「長期分散投資がオススメで、iDeCoや積立NISAを使いましょう」と提案

この点から、上記したような銀行員のセールストークと同じだと感じたのです。

サイトの記事でも「〇〇はヤバい」「このままで大丈夫?」といったタイトルの後にはたいてい商品やサービスに誘導するのが良くある手法で、もちろんいけないことではないと思います。

しかし、今回のレポートは国(正確には金融庁の一部団体)が作成したものです。

国会では2,000万円の妥当性や根拠に焦点が当たっていましたが、私は特定のサービスであるiDeCoや積立NISA、そして暗に積立投資信託を推奨する内容のほうに、むしろ違和感を覚えます。

なぜなら、得てして国などお役所の文章は、問題提起ばかりで解決策が無い「問題提起したあとは放置」が多いのですが、このレポートでは親切にオススメ商品まで盛り込んでいるのですから。

まとめ~老後にはいくらあればいい?

では、老後にはいくらあればいいのか?

銀行員としては、正解はないと思います。

まず、ここまで解説したとおり、老後2,000万円問題の発端となったレポートには意図や恣意的なものを感じています。

あくまで私見としてですが、レポートは iDeCoや積立NISAの宣伝だと思います。

ある人にとって

 いくら必要か?

 いくらあれば満足した暮らしができるのか?

これは人それぞれです。

足りないと思えば1億円あっても足りないし、年金暮らしでも充実した生活を送っている人もいるはずです。

大事なのは、問題提起と解決策を提案されたときには、落ち着いて考えることです。

セールスする側はそこが狙いなのですから、焦らないことです。

ちなみに、この記事では2,000万円貯める方法を紹介していません。

あなたは不親切だと思いますか?





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